こんにちは!
円アカの見上です!
円アカでも新年度がスタートし、
約2週間がたとうとしています。
今回は「高校選び」についてお話をしようと思います。
皆さんはどのように将来進学したい高校を選んでいますか?
いろいろな考え方があると思いますが、今回は「大学受験の実績」の視点からまずは見ていこうと思います。
参考として「札幌西高」と「札幌東高」の大学合格実績を表にまとめました。
比べると各高校の「既卒合格人数」のところが特徴的ではないかと思います。
これは概ね前の年に不合格だった人が浪人をして翌年合格を勝ち取った人数になりますが、「札幌西高」と「札幌東高」でこんなに違うのだなと正直驚きました。
上記の表は、「道内・道外国公立大学」だけの既卒合格者の人数ですが、国公立大学ではなく私立大学に進学している生徒もいると思うので、
札幌西高では100名近い生徒が毎年浪人をしているのではないかと思います。
つまり、1学年は320名前後なので、学年の約3分の1の生徒は毎年浪人していることになります。
一浪くらいは・・・と思っている方もいらっしゃるかもしれませんが、基本的にはあまり浪人はお勧めできません。
その理由は、まず浪人したからといって必ず志望大学に合格できる保証がありません。
浪人には「向き・不向き」があります。
高校という強制力のある場所がなくなって、自分でリズムを作って勉強することは容易なことではありません。
自分に厳しく律して勉強をし続ける自信のある人は良いですが、1年浪人したけど結局偏差値はあまり変わらなかったという人のほうがかなり多く見聞きします。
また、一浪するということは1年社会に出るのが遅れます。
今現状の制度でいけば、「定年退職」の時期は決まっています。
1年遅れるということは、1年分の年収を得られないということ、人生働き盛りの1年や、キャリア最後の重要な1年を削ることになります。
働き盛りの一番給料の多いところの1年を失うことになるというお金の問題、それから社会に出た後に回ってくるチャンスの問題。
1年違うだけで、社会に出たときには相当変わってきます。
これらの理由から浪人はあまりお勧めできません。
「札幌西高」と「札幌東高」を比べて特徴的なところについてお話をしましたが、このようにどの高校に進学したとしても、「メリット・デメリット」は必ずあります。
「ただ行ってみたい」だけではなく、「良いところ」も「悪いところ」も自分が気づける範囲で良いので、全部並べてみて本当に行きたいのかどうかを自分なりに調べて考えてみてください。
高校のホームページを真剣に隅々まで読み、「自分の志望高校」と「そのライバルとなる高校」と見比べてみてください。
「札幌南高」と「札幌北高」や、「札幌西高」と「札幌東高」など、ホームページで読み比べてみるだけでも違います。
「札幌西高」と「札幌東高」の浪人の数からだけでも、浪人をしている人が多いということは、
高校生の現役の時に志望大学に対して勉強が足りていなかった人が、西高のほうが多いということが予想できます。
そういう環境でも自分を律してコントロールして勉強できる自信のある人は、札幌西高のような自由な環境でもやっていけると思いますが、自信のない人は別の高校で高校の先生がスタンバイをしてくれている環境にしたほうが、高3のときに結果的にいろいろな進路が残っている可能性が高いです。
また、将来、北海道大学を目指したいと思っている人は、「北大に全国で1番に合格者を出している札幌北高に進学できたほうが、志を同じにしている同級生が多いかな」など、ホームページの情報だけでも様々わかります。
今、2つの例をご紹介しましたが、これらの情報はほぼホームページの情報のみで、特別な資料は用いていません。
そして、自分の「得意不得意の教科の視点」からも高校選びは出来ます。
例えば、道コンで札幌南高に合格できそうな成績を取っていても、数学を苦手としている人には札幌南高はあまりお勧めできません。
これは高校のホームページなどには書いていませんが、札幌南高は数学の授業のスピードが全国規模でも群を抜いて速く、高校2年間で3年間分のIA・ⅡB・Ⅲまでやってしまいます。
北嶺中・高校の数学のスピードの1.5倍速いです。
「将来、国公立大学に進学したいから少しでも数学をわからなくしないために、数学があまり得意ではないので少し数学のスピードの遅い高校にしよう」などの視点を持つこともできます。
大学受験は「出来ないことを出来るようにする」のではなく、「得意なものを伸ばす」ようにしたほうが、結果的に「より多くの選択肢が残っている」ケースが多いように思います。
夢は語るためではなく、叶えるためにあります。
夢を持つことは非常に重要ですが、その裏には「現実」があることも事実です。
バランスを取って自分の進路を考えてみましょう!
高校は「ゴール」ではなく「途中経過」です。
何を当たり前に思うかは非常に重要です。
最後は「自分次第」と思う人はいるかもしれませんが、環境が人間に与える影響は大きいのではないでしょうか。
高校の次の進路のために、高校という環境はどれが良いのか、実際に進学した先輩方が「どのような高校の次の進路に進んでいる」のが多いかなど、自分が進学した後の姿を考えながら、「様々な視点」でよく考えてみることが大切です。