こんにちは!円アカです!ホームページの合判模試(7月実施)の得点実績の欄を更新させていただきました!ぜひご覧になっていただければと思います!
今回は合判模試についてお話をさせていただこうと思います。向陵中進学コース(トップクラス)では、小4(年1回)、小5(年5回)、小6(年5回)で合判模試を受験しています。受験している目的は、円アカの南高・北高合格コース(トップクラス)では「駿台中学生テスト」を最大の目標としています。その小学生のときの「下準備」として受験しています。
まずは合判模試がどのようなものかをお話をさせていただこうと思います。「合不合判定テスト(四谷大塚)」、「合格判定テスト(日能研)」、「統一合判(首都圏模試センター)」の3種類が「首都圏三大模試」と一般的に言われ、その一つになります。各模試の難易度は以下の通りです。
・四谷大塚の「合不合判定テスト」は、難関校を目指している中学受験用の模試
・日能研の「合格判定テスト」は、中堅校~難関校を目指している中学受験用の模試
・首都圏模試センターの「統一合判」は、中堅校を目指している中学受験用の模試
中学受験用の模擬試験でも、このように難易度が分かれています。例えば、青山学院中等部の合格偏差値は「合不合判定テスト:57」、「合格判定テスト:58」、「統一合判(合判模試):69」で、合格偏差値からも各模試によって難易度が違うのがわかると思います。「統一合判」の問題は「中学受験の基本的な問題」が多く出題されています。良い言い方をすれば、中学受験内容を勉強したことが「身に付いているかどうか」がわかる模擬試験であると言えます。
円アカの向陵中進学コース(トップクラス)は、「サピックスのコアマスター」を使用して授業をしていきます。中学受験の算数は簡単に言うと「中学生の数学を小学生の知識の範囲内で勉強しましょう(コアマスターで勉強すると、中学生のときに全く初めて習う単元として、「正の数・負の数」、「文字式」、「図形の証明」、「確率(場合の数は除く)」、「平方根」、「2次方程式」、「2次関数」、「円」、「三平方の定理」が主に残ります)」となります。
向陵中進学コース(トップクラス)では、新しく習う単元を小4の4月から小6の1月(新中1になる年)まででコアマスターで勉強し、小6の2月からは新中学問題集(発展編)を使用して中学生の内容をもう一度勉強していきます。こういうお話をすると「中学生では何を勉強するの?」と疑問に思う方もいらっしゃるかもしれませんが、人間は「忘れる生き物」です。つまり、小学生で一度勉強して忘れて、中学生でもう一度勉強したときに「思い出せる状態にしていく」ということが大事ではないかと思います。そうすると、ある程度の単元を小学生で一度勉強しているので、中学生になったときは「進度を速く」し、「難易度を高く」して勉強をしていくことが出来ます。
例えば「灘中学校」が「中学生の数学の内容を中1で終了する」というお話は有名だと思います。灘中学校に通っている中学生なので、「生まれ持った能力」も確かにあると思います。しかし、灘中学校に通っている中学生は、小学生のときに「浜学園」に通っていた人がおそらく多いと思いますが、浜学園で「中学受験内容の算数」を鍛えて「下準備」をしてきたから、「中1の1年間」という速度にもついていけるのではないかと思います。また、中学受験の社会では、「世界地理」、「世界史」を入試に「出題する中学校」と「出題しない中学校」がありますが、北嶺中学校では、「世界地理」、「世界史」が出題されます。出題している意図としては、中学生で「世界地理」、「世界史」を初めて習うので、小学生のときにある程度を勉強してきて、中学校進学後に社会の授業をスムーズに行うための「下準備」の意味もあるのではないかと思います。やはり、進学校に合格をするということは何かしらの「下準備」をして合格をしていかなければならないのではないでしょうか。以下は札幌北高校のホームページの抜粋ですが、
「特に英語と数学に関しては、中学・高校間の学習内容および難易度で差が大きいことから、中学から高校への学習面での接続を円滑に進めることも必要であると考えています。」とあります。そして、「英語と数学の学力がその後の学習や進路に大きく影響する」とも書いてあります。ここから中学・高校間の学習内容および難易度での差を極力小さくするための「小学生・中学生のときの下準備」をして、合格していくことが大事であると思います。
このように実際の進学校の情報から、「根拠」を挙げていけば「下準備の重要性」がわかります。だからこそ、円アカでは、「中学から高校への学習面での接続を円滑に進める」ことを出来るようにしたいので、中学生の「駿台中学生テスト」の「下準備」のために、小学生のときはコアマスターで勉強した内容を「身に付けた状態」、「習得した状態」でいてもらいたいわけです。「合判模試」は、中学受験内容のテキストで頻繁に見かける問題が数多く見受けられ、試験範囲も「サピックス」、「四谷大塚」、「日能研」の模擬試験よりも比較的ゆるやかに設定されています。「コアマスター」で勉強した内容が「身に付いている」か、「習得している」かを、比較的ゆるやかな試験範囲である分、ある程度のレベルのところでしっかり確認するのに「向いている模擬試験」であると思っています。
向陵中進学コース(トップクラス)では、実際の円アカ生(中学部)の動向から、「小6の合判模試で、偏差値60を平均して越えられた人は、駿台中学生テストで北嶺中学校の中でも1組相当の順位(40番程度)を取れている人が多いし、向陵中学校に進学しても、学年順位10番以内、もしくは10番台に入れている人が多いよ」というお話をさせてもらっています。北嶺中学校で1組相当の順位を取れれば、旧帝国大学などの難関大学を狙える立ち位置にいますし、そして、向陵中学校で学年上位であるならば、道コン・定期テストなどでも優位に3年間を過ごすことができると言えます。
まずは周りの大人たちがこのような情報をきちんと自分の子どもたちに話をしていくことが重要であると思います。なぜか難しい勉強を早くからし始めると「息切れしてしまう」と言う方がいますが、いつも疑問に思います。「息切れをする」と言っている人は勉強を「短距離走」と捉えているからだと思いますが、実はレベルの高い学校に進学している生徒ほど、勉強を「マラソン感覚(長い年月をかけてする。つまりは「習慣になっている」とも言えると思います)」でしている人が、自分の約20年間の経験則では多いです。しかし、「マラソン」も結局は「タイムを争う競技」なので、一概に「マラソン」といっても「走るペースや走る速さ(問題の難易度や量)」がやはり重要あるということです。
「テレビで見かけるようなプロ」と「何かの大会で趣味で走っている人」では「走る速さ」が全然違います。プロの中で混ざって走ると、素人では「マラソン」を「100メートル走」のような「短距離走」に感じるので「息切れ」をしてしまう。ですが、「旧帝国大学などの難関大学を将来的に狙える小学生・中学生」では、「マラソン」で例えると、「プロのランナー」のように「長い距離を速く走る」ことができるのは容易に想像がつくと思います。つまり、札幌公立TOP5校に進学をして、「旧帝国大学などの難関大学」を「実力で狙っていく」ならば、「マラソン」でも「長い時間走ることができる(小学生の早い時期から勉強を始める)」、そして「ペースを速く走ることができる(難易度の高い問題や量を解ける)」という「習慣」を作っていくことが重要です。
向陵中学校からは、1学年約300名の内の約100名が札幌公立TOP5校に進学します。今お話ししたことは「学年の3分の1が関係してくること」ですよね。「他人事ではない」はずです。進学校に入学するということは、「それだけ勉強が大変になる」ということです。ただ合格すれば良いわけではない。小学生・中学生から「円アカ」でしっかり準備を進めていきましょう!